広島観光の楽しみは、世界遺産や絶景だけではありません。地元で愛され続ける老舗パン屋から、最新トレンドのベーカリーまで、広島は知る人ぞ知る「パンの聖地」です。
この記事では、主要な観光ルートから効率的に巡れるパン屋を厳選し、その店の特徴や看板商品の具体的な価格帯、さらに広島ならではの「ご当地パン」の魅力まで深く掘り下げてご紹介します。
1. 広島市中心部:観光の合間に立ち寄る「パンの聖地」
原爆ドームや平和公園、本通商店街といった中心部の観光動線に沿って、アクセス抜群のパン屋を巡るルートです。
1.1. 広島アンデルセン:パン好きなら一度は訪れるべき旗艦店
全国展開するアンデルセングループの旗艦店が、広島市中区の本通にあります。単なるパン屋ではなく、「パンのテーマパーク」とも呼べる複合施設です。
- 施設の特徴と利用方法: 1階では、惣菜パンからハード系、季節限定のパンまで、多種多様なパンを購入できます。2階の**「アンデルセンキッチン」**では、オープンキッチンで調理された本格的な料理を、焼きたてのオリジナルパンと共に堪能できます。創業者の高木俊介氏が大切にした自然の実りを意味する「Shun(旬)」をテーマに、季節ごとの食材を活かしたメニュー展開が魅力です。
- おすすめのパンと相場:
- デニッシュ系のパン:季節のフルーツを使ったものが多く、一つ350円~550円程度。
- 食事パン(バゲットなど):400円~600円程度。
- アクセス: 広島電鉄「紙屋町東」電停から徒歩圏内。平和公園や本通商店街からすぐに立ち寄れます。
1.2. WILD MAN BAGEL:平和公園近くの進化系ベーグル専門店
平和公園から歩いてすぐの場所にある、ベーグル専門のベーカリーです。尾道で人気を博した「パン屋航路」の2号店としても知られています。
- 商品の特徴: 特徴は、一般的なベーグルの約2倍もあるビッグサイズと、口どけの良いもちもちとした食感。生地には、パンの風味を深める**「湯種製法」**を取り入れ、もちもち感を最大限に引き出しています。この製法は、もち米や小麦粉に熱湯を加えてこねることでデンプンを糊化させ、パンの老化(乾燥)を防ぎ、保湿性を高める工夫です。
- おすすめのベーグルと相場:
- 人気No.1「ずんだペッパーチーズベーグル」:甘いずんだ餡とペッパーチーズの塩気が絶妙なハーモニーを生み出します。1個400円~550円程度。
- 甘い系ベーグル(チョコなど):1個380円~500円程度。
- サービス: 平日でも行列ができる人気店のため、午前中の早い時間の訪問を推奨します。売り切れ次第閉店となります。
1.3. 河内ベーカリー:地元民から愛される60年以上の歴史
広島駅から車で5分ほどの場所にある、レトロな雰囲気が魅力の老舗パン屋です。60年以上にわたり、地元の人々にとって変わらぬ味を提供し続けています。
- 商品の特徴: 派手さはないものの、食べてほっとするような昔ながらの素朴な菓子パンや惣菜パンが中心。時代が変わっても愛される、地域の生活に根ざしたパンを探訪できます。
- 相場: 菓子パン、惣菜パンは一つ150円~300円程度で、非常に手頃です。
2. 観光と連携:尾道・空港エリアの「ご当地パン」探訪
旅の目的地の途中や、アクセス拠点となる場所で、広島独自の文化が凝縮されたパンを探しましょう。
2.1. 尾道エリア:古都の風情とサイクリストの聖地
尾道は、しまなみ海道の起点としても知られ、独特の街並みに溶け込んだ個性的なパン屋が多いのが特徴です。
- パン屋航路(尾道商店街): 尾道駅から徒歩約5分の商店街にある、地元でも観光客にも人気のベーカリー。天然酵母を使ったハード系パンが豊富で、カンパーニュ(約700円~1,000円)などが人気です。天然酵母を使用することで、パンの風味や熟成度合いが深まり、日持ちも良くなります。
- Butti Bakery(ONOMICHI U2内): 尾道駅から徒歩約5分、複合施設「ONOMICHI U2」内にあるベーカリー。サイクリストの聖地にあるため、補給食としての機能性も兼ね備えたパンが多いのが特徴です。天然酵母**「ルヴァン種」**を使ったパンが中心で、300円~500円程度の価格帯です。
2.2. 広島空港近く:八天堂ビレッジの「体験」と限定品
広島空港から徒歩約7分の高台にある八天堂ビレッジは、くりーむパンで全国的に知られる八天堂が運営する体験型食のテーマパークです。
- 施設の利用方法: パンの製造工場に隣接しており、工場から漂う香ばしい匂いも楽しめます。施設内のカフェやショップでは、八天堂の定番商品だけでなく、この施設や広島空港限定の**「くりーむパン」のフレーバー**や、地元食材とコラボした商品を探訪できます。
- 体験サービス: 施設内では、くりーむパンの手作り体験(要予約、料金はプランによる)も提供されており、パン作りの工程を楽しみながら学べます。
3. 広島のパン文化を支える「ご当地レジェンド」たち
広島のパン文化を語る上で欠かせない、昔ながらの製法を守り続けるレジェンドパン屋の存在です。これらの店でこそ、「広島のご当地パン」の真髄を探訪できます。
3.1. 昔ながらの製法を守る老舗の工夫
- 児玉製パン所(尾道市因島): 瀬戸内海の因島にある、黄色いテントが目印の昔ながらのパン屋。この地域のパン屋は、船乗りや島の住民が手軽に食べられるよう、日持ちの良さや満腹感を重視した製法を取り入れていることが多いのが特徴です。
- タカキベーカリー:広島市に本社を置く、**「タカキベーカリー」は、100年近い歴史を持ち、地域に根差した製品を開発してきました。彼らが提供する「ピープ」**など、昔からあるローカルな銘菓パンは、広島の食文化の一部です。
3.2. 広島で生まれた「ご当地パン」の具体例
広島には、地元で独自に進化し、愛され続けている「ご当地パン」がいくつもあります。これらは、観光客にとって最も価値ある探訪対象です。
- メロンパン(呉市): 全国的なメロンパンとは異なり、ラグビーボールのような形をしており、ビスケット生地がかかっていない、ふわふわで中身が詰まった素朴なパン。特定の地域で「メロンパン」と呼ばれています。
- フルーツパン(オカノパンなど): 尾道市因島などで見られる、ドライフルーツやナッツを練り込んだ、日持ちしやすく栄養価の高いパン。航海や長期保存の必要性から生まれた、地域の知恵が詰まったパンです。
3.3. 効率的なパン屋巡りモデルルート
広島観光の主要スポットから、人気のパン屋を効率よく巡るための動線を提案します。
| 観光テーマ | パン屋名(参考) | 連携する観光地 | 効率的な移動手段 |
| 平和と中心街散策 | 広島アンデルセン、WILD MAN BAGEL | 平和記念公園、本通商店街 | 広島電鉄、徒歩 |
| 港町と島旅 | パン屋航路、Butti Bakery | 尾道商店街、ONOMICHI U2 | 徒歩、レンタサイクル |
| 旅のスタート/ゴール | 八天堂ビレッジ、河内ベーカリー | 広島空港、広島駅周辺 | バス、車、徒歩 |
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【購入時の重要なご注意】
※上記で紹介したパンの料金相場は現在の目安であり、原材料や仕入れ価格の変動、季節の限定商品などにより価格は大きく変わる可能性があります。ご訪問の際は、必ず各店舗の公式ウェブサイトや店頭で最新の料金をご確認ください。特に老舗店は、人気商品が午前中に売り切れることが多いので、早めの訪問を強くおすすめします。
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